Division of Mathematics
Graduate School of Information Sciences
Tohoku University

七夕プロジェクト参加者の感想

 今回七夕プロジェクトに参加させていただいたのですが、バラバラになった本を戻す作業がこんなにも大変かと驚くほどに、地道で根気のいる作業でした。その開催地仙台は、震災があってどうなっているんだろうと思っていたのですが、予想以上に活気があって、普段の生活が流れているように感じました。それでも、 例えば図書館のある建物の壁が壊れていたりと、震災の傷跡というものを様々な形で感じることとなりました。
  今回の仙台シンポジウムに参加させていただいて、先生方の活発な議論はもちろん、「震災の復興に何かできないか」とおっしゃられる先生の姿などに大変大きな刺激を受けました。数学の勉強のみならず、数学に対する自分のスタンスを問い直すような、そんな機会をいただきまして本当にありがとうございました。書籍の整理というささやかなことしかできませんが、元どおりの環境に戻る一助になれば、幸いです。  S. H.


 まず,建物に入ったヒビをみて,ニュースの中にあった地震が現実のものなのだと言う実感を得た.一方,作業前に既に棚に納まっていた本からは,被害が少い印象を受けた.数学科の学生という立場を活かして、地震の復興にかかわる機会はそうそうないので,貴重な体験であった.  T. S.


 本の分類に気をつけながらラベルを貼るという作業により、図書管理の一部を勉強することができ、貴重な体験となりました。  K. D.


 自分自身、適切な作業ができたのか心配です。わずかでも貢献になっていればと祈ります。  T. K.


 今回のように、ボランティア参加の機会を与えて下さり、かつシンポジウムにも参加できるという素晴らしい状況を用意してくださり、本当に感謝しております。  Y. K.


 実は私の地元も被災地にあり、何か自分にできるボランティアはないかと思っておりました。ちょうど七夕プロジェクトという機会があって、ボランティア活動もでき、また京都大以外の先生方の講義も聞くこともできて、とても嬉しく思っています。  T. S.


 今回のシンポジウムとプロジェクトで大変有益な話を聞け、そして多くの方々とお知り合いになることができました。私は阪神淡路大震災を経験していまして、このたびの地震についても他人事ではなく何かできないかと思っていました。東北大ではまだ建物の傷などはありますが復興が着実に進んでいるように思えました。
 わずかながらですが復興の手助けができ、仙台を訪れる機会をくださったことに感謝しています。  K. Y.


 W2に参加した私が携わった仕事はレクチャーノートを番号順に並べ欠番を探す仕事と辞書を棚に並べる仕事、著者とその著者が書いた本の冊数を書きだす仕事です。番号順に並べ欠番を探す仕事や辞書を棚に並べる仕事は大変ではありませんですが、著者とその著者が書いた本の冊数を書きだす仕事は同時に論文集を抜き出さなくてはならず少し苦労した印象があります。
 様々な人と交流できたことと図書室の仕組みがどのようになっているのか学べたことは有意義であったと思います。  Y. Y.


 仙台駅周辺については,想像していたよりも復旧がされていて正直驚きました。繁華街や交通機関は少なくとも私にとっては正常に機能しているように見えましたし,仙台に住む方々のタフさを実感しました。
 仙台シンポジウムについてですが,私が興味ある講演も多く,また他の大学の院生の方々と交流も出来,非常に有意義な体験をさせていただきました。今回の講演,及び他大学の院生との交流で得られた情報を参考にし,今後の研究活動に活かしていきたいと思います。  J. N.


 実は地震から2週間ほど経ったとき訳あって東北大学にほんの少しお邪魔したのですが,そのときは入れない場所があったり,そもそも水が出なかったりと異常事態が起きていることを肌で感じました.しかし,事務の方を始め皆様がとても優しくしてくださったのが印象的でした.今回シンポジウムで再び東北大学に参りまして,大部分地震の前の状態に戻っているように感じ安心しました.
 今回のシンポジウムでは非常に分野の広い様々な先生方のお話を聞けてとても勉強になりました.このようにいろいろな分野の話を気軽に聞ける機会をまた作ってくださればと思います.
 未だ被災地の中には復興が思うように進んでいないところもあるようですが,今回の活気のあるシンポジウムで復興に光が見えたような気がしたました.昔の美しい東北が戻ってくるよう切に祈っております.  T. A.


 七夕シンポジウムでは図書の整理に参加させて頂きました。本は床に散乱し、台風によってなぎ倒された雑木林のような状態になっているのではないか――そんな心配は杞憂でした。数学教室の皆さまをはじめ、私より先に七夕シンポジウムに参加していた方々のおかげで、本は本来いるべき場所にあらかた戻されていました。
 上手く言葉でいえないのですが、街は復旧し、本は元の場所に戻っても、ここで地震があったという事実、そして、震災が残していったものは、厳然として心の中に存在すると思います。そういった目に見えないものを含めて、あらゆるものがゆっくりと時間をかけて元の姿を取り戻していけることを祈っています。  T. K.


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