組合せ論セミナー

 


第49回 2014年1月16日 16:00〜17:30

野崎寛(愛知教育大学)「多項式スキームの双対性について」

Delsarte--Goethals--Seidel(1977)は,球面上の有限集合Xにおいて,球面tデザイン,s距離集合のパラメータ(t,s)を用いて,t>2s-1を満たすとき,XがQ多項式スキームの構造を持つことを示した。本セミナーでは,これの双対にあたる定理を証明したい。つまり,連結正則グラフGの内周(最小経路の長さ)をgとし,異なる固有値の個数をr+1としたとき,g+1>2r-1を満たすならば,Gが距離正則グラフ(P多項式スキーム)になることを示す。