ライブレポート
「HOME TOUR 2007(仙台グランディ21、5/19)」



5/19の仙台グランディ21でのライブに参加して来ました。 前回の「シフクノオト」からおよそ3年ぶりとなるライブ参加でした。 福岡公演終了後の食事中のドラム鈴木の手の負傷で、 前週の札幌公演が延期となってしまったので、 仙台も延期となる可能性もあり、 直前までハラハラ・ドキドキのライブ参加となりました。
今回の座席は、Pブロックの最後方でした。 このブロックは、 キョードー東北がステージサイド席だったものを 間違って一般席として販売してしまった問題のブロックの一つでした (当日、差額を返金)。 確かに、ステージの真横の席で、全体が見渡せない感じはしましたが、 アリーナ前方以外よりはステージに近い。 迫力もあり、また、アップテンポの曲は桜井もステージ脇まで来てくれるので、 前回の後方ブロックよりも一体感が楽しめました。

まず、前回までのツアーとの大きな差は、 前回までのサポートメンバーの Sunny(キーボード、コーラス)、 浦清英(キーボード)、河口修二(ギター)が参加していないことでした。 その代わりに、プロデューサー小林武史がキーボードで参加、 コーラスに登坂亮太、その他、 曲に応じて数名のレコーディングのサポートメンバー (トランペット、サックス、フルート、バイオリン、ビオラ、チェロ) が参加していました。 個人的には、 今までの3名のサポートメンバーとの絶妙なバランスも気にいってましたので、 彼らが居ないのは残念でしたが(特に Sunny のコーラスはお気に入りでした)、 どのような音作りになっているのかは、興味津々でした。 特に、キーボードが1人になってどのように変わるのかが楽しみの一つでした。
実際の感想としては、後にも書きますが、 選曲・曲順に少なからず影響を与えている感じがしました。 それが自然なことなのかそれとも不自然なことなのかは判断が難しい ところかもしれません。 実際の音に関しては、少し目新しく感じることが出来たような気がします。
確かに、全体を通して、アレンジを少しずつ変えてました。 それは、シフクノオトのライブのときよりも目立って感じましたが、 これは Bank Band の活動から影響を少なからず受けているのではないかと感じてます。 幾つかの曲では小林武史のソロが目立つアレンジに変えてあった点が際だちましたが、 これもライブの醍醐味なんでしょうね、きっと。
小林武史のライブ参加については、賛否両論あるみたいですが、 ライブに参加した個人的な感想としては、 小林武史は「プロデューサー」であって、裏でミスチルを 引っ張るかけがえのない存在であって欲しかったかなと思っています。

では、当日の曲目のリストです:
彩り、 and I love you、 youthful days、 箒星、 Another Story、 もっと、 いつでも微笑みを、 PIANO MAN、 ランニングハイ、 Imagine (ジョンレノンのカバー)、 CENTER OF UNIVERSE、 DANCE DANCE DANCE、 フェイク、 Any、 to U (Bank Band のカバー)、 タガタメ、 ポケットカスタネット、 Worlds end、 終わりなき旅、 しるし、 -Encore- あんまり覚えてないや、 蘇生、 彩り (ap fes バージョン) (退場曲はひびき)

最初に「彩り」を持って来たのはかなり良かった、 会場全体が一瞬で最高潮までヒートアップ。 「youthful days」と「箒星」、毛色が同じアップテンポ2曲が続きます。 MCの後の「Another Story」、実はライブで一番聴きたかった曲。 主に Home からの選曲が続き、ジョンレノンのカバーの「Imagine」、 桜井の弾き語りから入ります。 その後、再び、3曲のアップテンポ。 「DANCE DANCE DANCE」での爆発音には驚きました。 今回の「Any」はアコースティックバージョンで 「フェイク」との対比がかなり良かった。 MCの後に「to U」をみんなで合唱します(スクリーンに歌詞が出る)。 「Worlds end」、「終わりなき旅」と盛り上がり、アンコール前最後に「しるし」。 アンコール1曲目は、シフクノオトのときの「Mirror」みたいに ステージの前方にみんなが集った簡単なセットでの「あんまり覚えてないや」。 その後、「蘇生」、予想以上に盛りあがった!。 MCの後にもう1回アレンジを変えて「彩り」。 なんで2度やるのかもちゃんと説明して、ここの部分が一番良かった。

今回、事前にミスチルのファンサイトの掲示板にて福岡での 曲目リストを確認していましたので、選曲や順番に疑問を持った 部分も事実ありました。 が、実際に参加してみて、新たなサポートメンバーやキーボードが一人に なったことなどから、納得のいく選曲&順番だったと思えています。 本当に、参加して、その場で聴くことが出来て良かったです。 例えば、「蘇生」はアンコールの中では浮いてるように思っていたのですが、 実際に会場で味わうと、かなり盛り上がり、選曲に間違いなかったと思います。
桜井のMCもシフクノオトのときよりもかなり増えた、また、 メッセージ性も強くなったと感じました。 最後の「彩り」の前のMCは、 ちょうどアルバム「Home」初回限定版のオマケDVDに入っている ap fes での「彩り」に入る前のメッセージと重なり、 今の自分のこと、身の回りのこと、色々なことが重なり合い、 涙が出そうになるほど感激してしまい、 そのまま「彩り」突入で、ライブが終わりました。 歳を重ねた今だから味わえる感動があったに違いありません。

ミスチルの作り上げる音楽が好きで彼らの音楽の才能に魅せられて、 彼らの発するメッセージを素直に受けいれることが出来ている訳です。 きっと同じことが出来るはずです。 学生達に数学の楽しさや素晴らしさを伝えることが出来て、 学生達にとって魅力ある授業が出来たり、 そのような存在になることが出来れば、 彼らに、もっとたくさんのことが伝えられるのではないかと。 もちろん、方法も目的も全く異なると思いますが、 今回、ライブに参加して、 ミスチルのメンバーや彼らの音楽からこんなことを感じ取ることが出来たと思って、 また今から頑張っていこう。

最後の「彩り」で、♪ただいま、おかえり、ただいま、おかえり♪ のところを♪ただいま、おかえり、ありがとう、また会おう♪と変えてましたが、 「今回ライブに来てくれてありがとう、スタジアムツアーでまた会おう」 って勝手に解釈して、 8月の名取スポーツパークでのライブに頑張って参加したいと思いながら、 一歩を踏み出したところです。

[記:2007年5月20日]

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