ライブレポート
「Mr.Children Tour 2011“SENSE” -in the field-
(日産スタジアム(横浜)、2011 年 9 月 4 日)、
(国営みちのく杜の湖畔公園(宮城)、2011 年 9 月 24、25 日)」



今回のツアー「Mr.Children Tour 2011“SENSE” -in the field- 」は、 横浜公演(日産スタジアム)と 宮城公演(宮城・国営みちのく杜の湖畔公園風の草原)に参加しました。 ここでは、宮城公演、9月24日、25日の感想を書きたいと思います。 前回のアリーナツアーの仙台公園と盛岡公演が震災の関係で中止になったこともあり、 東北地方でのライブは、 2009年5月の青森県営スケート場でのライブ以来となり、 この日を待ち続けた方も多かったのですはないかと思います。


まず、会場ですが、 湖畔公園の大自然の中に設営して行われました。 そのためか、非常に変則的なブロック割でした。 24日はA1ブロック、25日はA7ブロックでの参加で、 A1ブロックは左端前方、A7ブロックは中央2つ目のブロックでした (画像右の会場案内図の下の部分がライブエリアで、紫の部分がAブロック)。 広い会場なので、とにかく、どこに行くにも歩く歩く歩く、 何をするにも待つ待つ待つ、ちょっと子供連れには辛い環境でしたが、 それを十分に吹きとばす、大自然と融合したミスチルのパワーが炸裂しました。 また、今回は宮城公演だけ特別にフードアリアが開設されました (会場案内図の上の部分がフードアリア)。 24日に早めに着いて寄ってみましたが、 どの店も大行列で暑い中待たされたのではないかと思います。 もう少し出店数が多ければと残念に思いました。 それでも、 日頃のライブでは味わえない雰囲気を味わうことが出来たには違いありません。
次に、セットリストですが、アルバム「SENSE」を中心とした構成で、 Replay など最近のライブでやっていない古い曲も披露してくれました。 また、個人的な意見になりますが、 曲のタイトルとその歌詞から、 「復興」をメッセージを散りばめたものであったと思っています。 セットリストです:
かぞえうた(ワンフレーズのみ)、Prelude、HOWL、未来、I'm talking about Lovin'、
innocent world、−MC−、Replay、君が好き、−MC−、Mirror、
蒼、I、CENTER OF UNIVERSE、365日、ハル、ロックンロールは生きている、
ニシエヒガシエ、Everything made from a dream、風と星とメビウスの輪、 HERO、擬態、エソラ、
−アンコール−、fanfare、星になれたら、Tomorrow never knows、かぞえうた、終わりなき旅

前回のドームの「声」のような感じで「かぞえうた」のワンフレーズから始まり、 その後、アップテンポの曲が続き会場はすぐにヒートアップ。 「innocent world」はいつも大合唱。 MCを挟んで、なつかしいシングル曲「Replay」、「君が好き」。 「I」、「CENTER OF UNIVERSE」を交えて中盤に少しゆっくり目の曲が続きます。 本編の後半として、「ロックンロールは生きている」からアップテンポが続き、 「エソラ」の前奏で会場は最高潮。 アンコールは「fanfare」から始まり、 「星になれたら」は1番のサビを合唱、 「かぞえうた」はベース、ドラムのアレンジを少し変えて雰囲気に。 最後はメッセージを込めて「終わりなき旅」。
セットリスト自体はどの会場も同じですが、アクセスの関係か、 この会場だけ2時間早い3時半からの開始でしたので、 25日のMCでは、いつものように 「今夜は最高の夜に」と言ったあとに 「いやいや、夜じゃねえ、なんて言うんだ、最高の夕方に!」 と言ったりして、この会場ならでは話なんかもありました。 また、明るい時間帯と大自然の中ということで、 演奏中のメンバーを映した映像も明るく、そのバックに緑が見えて、 いつもとは違う光景でした。 明るいことで分かったこともありました。 他の会場では真っ暗で分からなかったのですが、 「365日」の前奏として数にまつわるメッセージが幾つも流れるのですが、 この必要性について気になっていたのです。 横浜のときには気付かなかったのですが、 桜井さんが一度後ろに戻って、休憩(着替え?)をする時間だった様子です。 両日とも「CENTER OF UNIVERSE」が終わった瞬間に後ろに戻っていました。
他の会場に参加された方はご存じの通り、 今回のツアーではこの宮城公演の参加者に「元気の芽」を伝えるということで、 各会場の参加者行なうちょっとしたイベント(ウェーブ)を撮影してました。 どのような形で宮城会場で披露するのかも楽しみの一つでしたが、 ひまわりが種から花を咲かせるアニメと一緒に「元気の芽」 として、会場で披露されました。
そして、最後の最後に花火がありました! 土曜日は、規制退場で1時間半近く寒い中(座席もなく)待たされたこともあり、 日曜日は娘と2人で参加したので、 実は、アンコール途中で退出して、 後ろの丘でアンコールを聞いていました。 最後のメンバー挨拶の頃には、 会場を後にして駐車場へのシャトルバスの道を少しずつ歩いていたのですが、 ちょうど、バスを待っているときに花火があがり始めて、 バスの中で花火を見る感じでした。結構の数の花火でした。 発車間際に最後の花火があがり、 花火が終わったときにはバスの車内にも大きな拍手。 駐車場P3へのシャトルバスに花火が終わるときに乗った皆さんと 小さな素敵な瞬間を共有出来ました。 とても、微笑ましい雰囲気でした。
最後に。 ライブの楽しみの多くはその会場でメンバーと一緒の空間を味わうことですが、 それ以外にも楽しみが幾つもあります。 その一つが、 CDで聴いたときにはそれほどでもないと思わなかった曲が ライブでは違った印象を持ち良い曲になってしまうことや、 少し昔の曲で完全に忘れてしまって日頃聴かないよう曲の良さを 再確認することだったり。 今、このときに聴くから感動することもある。 「I'm talking about Lovin'」。最近では数少ないベースが主張する曲ですが、 CDの音源ではそれほどでもなかったのですが、ライブでははまってしまいました。 「Everything made from a dream」。 すっかり忘れてしまい、アルバム「Q」の中では際立った曲でもなかったのに、 今回のライブでこの曲のパワーを再確認したところです。 ライブの度に、そんな曲に出会えるのもライブの楽しみです。 来年は、結成20周年。記念のツアーもあると期待しています。
[記:2011年9月27日]

ライブレポートトップページ