ひとりごと(2005)

このページでは最近のひとりごととして、そのときに思っていることを
書いたりしたいと思います。


「reject」(2005年12月30日)
ここのところ、論文が reject されることが続きました。 reject されること自体は仕方ないことだと理解しているのですが、 多くの場合その根拠が説明されていないことが多いので残念に思います。

「山形新聞」(2005年11月16日)
一つ前のところで書いた通り、 応募していた住友財団の基礎科学研究助成に採択されたのですが、 なんと、11月7日付けの山形新聞でそのことが紹介されました。 新聞に名前が載ることなんか滅多にないことなんで、 このコーナーで自慢させて貰います。

「ラ・フランス」(2005年10月31日)
あと1日で11月になろうとしていますが、 山形では、秋が駆け足で過ぎ去って行きます。 山形に来てもう8年も経ったのですが、 どうもこの時期の山形の気候には慣れることが出来ずに、 毎年、必ずこの時期に風邪をひいて体調を崩します。
さて、気候にはまだ慣れることが出来ないのですが、 子供が生まれたこともあってか、今年になって山形を十分楽しんでいます。 特に、山形の気候でしか出来ないならではの果物、 サクランボやラ・フランスが美味しい。 サクランボの美味しさはもちろん知ってましたが、実際に、 サクランボ狩りを楽しんだのは今年が初めてで、 今まではラ・フランスを美味しいと思ったことがなかったのですが、 なぜだか、今年になってはまってしまっています。 ラ・フランスお薦めです。
話はガラッと変わって、 住友財団の基礎科学研究助成に応募していた研究課題が幸運なことに 採択されました。科研費に比べると少額な研究費の助成になりますが、 光栄に思い、これからの励みしていきたいと思います。 この助成は、一般的には珍しく理学関係の研究に対する助成で、 とくに数学関係では、ここ数年の結果をみると科研費などに用いる 各細目で1名の採択なので、本当に嬉しく思っています。

「授業改善アンケート」(2005年10月1日)
前期の授業改善アンケート(授業評価)の結果が届きました。 対象だった授業「微分積分学1」の評価は4.08でした(1〜5の5段階評価)。 今回は139名の履修があったので、もう少し悪くなるかと思ったのですが、 とりあえず4点以上だったのでまずまずだと思います。
良かった点は、熱意がある、声が大きい、私語や遅刻に厳しいという部分、 悪かった点は、字が見にくい、速い。 字をきれいに書くことは注意したいと思いますが、 なかなか時間もなく難しいのが正直なところですが、 今後も、このスタイルで授業をやっていこうと思います。

「ミスチル新アルバム」(2005年9月22日)
ミスチルの約1年5か月ぶり、12枚目のアルバム「IラブU」が完成 (タイトル中のラブは本当はハートマーク)。 初めて聞いたときの感想は「そう、これなんだよ、ミスチルって!」。 古くからのファンの一人である自分はこの単純な音作りが良い。 単純だからこそ、桜井の曲作り、ミスチルの音作りの良さが際立ちます。 前作とはまた違ったものになっていると思います。 ちょっと雰囲気として「深海」のころの音作りにも共通するような感じです。 是非、聴いてみてください。お薦めしておきます。 お気に入りは「僕らの音」、「靴ひも」、「CANDY」、「隔たり」、「潜水」。

「カブトムシの研究」(2005年8月22日)
前にここでも書いた通り、 数年前から真面目にカブトムシに関する研究を行なってました。 そのとき行なったのは、白色眼をしたものを遺伝的に固定することでした (現在、論文を投稿中です)。 その直接の続きではないのですが、 生殖(交配)機能についての実験をしたくなって来ました。 具体的なことは書けませんが、ある種の飼育実験をしてみたいのです。 生物的に意味があるのかどうかは分かりませんので、 生物の先生に尋ねてみようと思います。
さて、問題は場所と飼育費です。 前回の実験は主に自宅の1室を利用して行ないましたが、 もうその部屋は子供が使っているので使えません。 飼育費もかなり掛かります。 意味があれば何とかしてみたいのですが、 単なる興味の対象で終わってしまうかもしれません。
数学をやっていて研究費において少々ガマンすれば、 さほど困ったことはありません(幸せなことだと思います)。 カブトムシの研究では困ったことだらけです。 どなたか興味を持った方、お助けを!(半分冗談ですが半分本気です)。

「組合せデザインとその周辺における数理的基礎およびそれらの応用」 (2005年8月10日)
京都大の数理研で行なわれた研究集会 「 組合せデザインとその周辺における数理的基礎およびそれらの応用 」 にて、主催者の篠原さんのご好意により Hall メダル受賞記念講演をさせていただける ことになり、 『Extremal doubly-even self-dual codes and related designs (a survey)』 というタイトルで講演をして来ました。
何人かの講演者の方から、講演中にお祝いの言葉をいただいただけでなく、 参加された色々な方からお祝いの言葉を掛けていただきました。 また、懇親会でもお祝いをしていただき、一生忘れることのない研究集会になりました。 本当に感謝しております。 この場を借りて、お祝いの言葉を掛けてくださった皆様にお礼を述べさせていただきます。
これからどのような形で恩返しが出来るか分かりませんが、 私よりも若い人達への刺激になれば嬉しい限りです。 これを励みしてこれからも頑張っていきたいと思いますので、 これからも今まで以上によろしくお願いします。

「出前授業を行なって来ました」(2005年7月3日)
7月1日(金)に近くの第五小学校にて出前授業をして来ました。 対象は3年生で「昆虫を調べよう」という理科の特別授業を行いました。 カブトムシの生態と飼育の方法を説明することが主な目的だったのですが、 子供達が喜ぶだろうと思い、外国産のカブトを幾つか持参して、 披露して来ました。 さすがに大人気で盛り上がり、子供達の楽しそうな姿を見ることが出来ました。
今回、初めて小学校の教室にお邪魔しました。 担任の先生の児童への接し方が、非常に勉強になりました。 児童が主体で、 児童の可能性を伸ばすチャンスを作っているように感じ取れました。 ある意味、授業の原点を思い出すことが出来たような気がしています。 少し、自分の授業の方法にも影響させようと思っています。 そういう意味でも、今回、出前授業をやった甲斐があったと思います。
うちの学科では出前授業の記録を残して、 それを基にして、次の機会に誰が担当するかを決めているのですが、 小学校相手の理科では記録には残して貰えなかったのは残念なことです。 子供達に理系科目の楽しさを伝えるというのは、 理学部教員として大切なこと思ってますので、 学科として記録に残して貰えなくても、 これから機会があれば頑張って続けて行きたいと思います。

「代数的組合せ論シンポジウム」(2005年7月1日)
松山での代数的組合せ論シンポジウムに参加して来ました。 学生時代を過ごした松山に久しぶりに戻り、 懐かしさいっぱいで本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。 今、振り返ると、 勉強を始めた時期で研究に対しては将来のことがどうなるか分からず、 一番苦しく時期を過ごした場所なので、 指導教官の木村先生を始め、宮本先生、庭崎先生との松山での再会を含めて、色 々なことが蘇って来て感慨深かったです。 またずいぶんと色々とお世話になった当時の教室事務の延川さんにも 会うことが出来ました(空港まで迎えに来てくれてありがとう!)。 初日には、夕方に道後温泉にも行くことが出来ました。 また、懇親会では近藤武先生からメダルのことを紹介していただき、 忘れることのない嬉しく楽しい懇親会となりました。 懇親会、集会中にお祝いの言葉をかけて下さった先輩方、 研究仲間の皆様にこころから感謝してます。 色々な意味で良い時期に松山でシンポジウムがあったことも幸せだと思ってます。 多分、一生、忘れることのないシンポジウムになると思います。

「坂内英一先生の集中講義」(2005年6月18日、21日)
九州大の坂内英一先生の集中講義が行われました。 授業や会議などで半分程しか参加することが出来ませんでしたが、 Sphere Packing に関する最近の大きな進展について、 情熱的に分かりやすく説明していただきました。 また、今後の方針や問題などを丁寧にかつ情熱的に紹介して貰いました。 今回、初めて講義を聞くことが出来たのですが、 この講義を聞いて、 坂内先生のところでたくさんの研究者が育っていることの背景が 少し見えたように思います。 講義の合間に一緒にさくらんぼ狩りに出かけました。 私も初めてだったのですが、非常に楽しかったです。 講義以外にも色々とお話させていただき充実の1週間でした。

「レスブリッジ大学訪問」(2005年5月25日)
5月後半に短い期間でしたが、カナダの Lethbridge 大学を訪問しました。 主な目的は、集会 「 Fifth Combinatorics Day at the University of Lethbridge」 に参加して招待講演を行なうことと、 ホスト役の Hadi Kharaghani 氏との研究打ち合せを行なうことでした。
カナダに本拠地のある、組合せ論関係の団体(学会?) 「The Institute of Combinatorics and its Applications(ICA)」 から2004年の Hall メダルを貰えることになり、 今回はその授与もしていただきました。



メダルを貰えるということで非常に思い出深い旅行になりましたが、 それを差し引いても、 カナダの雄大さを十分に感じることが出来た非常に良い旅行になりました。
レスブリッジへはカルガリー空港から約45分のプロペラ機での空の旅になりま す。 カルガリー空港へはシアトルやバンクーバー経由で到着出来ます。 今回はシアトル経由でしたが、 シアトル空港での乗り継ぎはかなり複雑で迷いそうになりました。 空港は大草原の真ん中にあります。確実に地平線が見えます。 まずは、日本に比べて全てが規模が大きいことを感じました。 空港から大学までは車で30分ぐらいですが、 川沿いの雄大なスペースの中に幾つかの建物があるという感じで、 建物内部からの景色も凄く良かったです。 とにかく、ゴチャゴチャしていない、大きな居心地の良い町でした。 また、機会があれば訪れたいと強く思い、 Kharaghani 氏と再訪問を約束して、帰路につきました。 帰りは満席のために、 ミネアポリス空港経由というかなり遠回りをする羽目になってしまいました。
時間があれば別に Lethbridge 訪問記のページを作ろうと思っていますので、お楽しみ。




画像はいずれ削除します。

「海外出張」(2005年5月16日)
今週は、本当に久しぶりに海外出張に出掛けます。 今回は、カナダのレスブリッジ大学での研究集会で講演を行います。 また、Kharaghani 氏との研究打ち合わせもする予定です。 久しぶりの海外出張ということで、初めての海外出張のことを思い出しました。 今回は、そのときのことを思い出話として少し書いてみようと思います。
就職した年の確か6月にフランスに1週間、ドイツに1週間行きました。 実は、初めての海外だけでなく初めての飛行機でした。 ドイツのフランクフルト空港までの機内は、初めての飛行機で、 かつたった一人だけでの旅行(誰も他に知り合いはなし)でしたが、 良く分からないうちに過ぎました。 フランクフルト空港で驚いたのは、待ち合いゲートでは、 コーラなどの飲み物が無料で飲めました(日本では考えられません)。 最初の目的地のトゥールーズへは2回の乗り換えの後の到着でしたが、 預けた手荷物が出てきません。 しばらく待ち、諦めて手続きを済ませ、代わりの身の回りのグッズを貰ったあと、 ターンテーブルに寂しげに2つの荷物が出てくるのを目にしたときは本当にホッとしました(同じ乗換えの日本からの方がもう1名居られましたので2つの荷物でした)。 その後、迎えに来て貰ったフランスの方(名前は伏せておきます)の車に乗って宿舎まで移動するのですが、 こちらの赤信号無視で横からぶつけられました! 初めての交通事故を体験するのですが、とりあえず、 相手方もこちらも怪我はありませんでした(車の破損はありましたが)。 赤信号なのに進入していったのですが、ここだと良いのかと一瞬思ったのと(信じられませんが)、とっさに英語が出ませんでした(単にレッドと叫べばよかっただけです)。
フランスでの1週間の滞在の後にドイツに移動するのですが、 ドイツでは無謀にも、メールだけで共同研究したことのあるカナダの方との相部屋でホテルを予約してました。 とにかく私の英語が通じない、本当に疲れた1週間でした。 最後の方は部屋の中での挨拶は日本語でしてました。 今思えば、無知だからこそ出来る無謀な旅でしたが、本当に良い思い出です。 今だったら、絶対に同じ状況での出張は恐ろしくて出来ないと思います。

「新学期開始2」(2005年4月25日)
昨年度に引続き教養の授業として「微分積分学1」を担当しています。 この授業は、工学部の学生は学部で履修指定されていて、 開講されている8コマの微分積分学1のうちのどれかを履修することになっています。 そういう意味である程度、受講生の数は予測出来るのですが、 今年は多くの希望があり、最終的に140名を教えることになりました (ちなみに昨年は同じ曜日の同じ時間帯で110名)。 余りにも多かったので、学生へのアンケートの中で、 なぜ履修したのか尋ねてみました。 「その他の授業の関係でこの時間が良かった」、 「シラバスに私語や遅刻などに厳しい授業だと書かれてあったので」、 「シラバスに丁寧に教えると書かれてあったので」、 「中間テストと期末テストを行なうので」、 「人柄」などが主な理由でした。 私語に厳しいやテストを2回することは、 一見学生には敬遠されがちだと思うのですが、 そういうことを希望する学生も多いことが分かり、 なかなか考えさせられるきっかけになりました。 少し想像していない結果で驚いてますが、 こちらの気持ちを理解してくれる学生もいるということで安心しています。

「新学期開始」(2005年4月12日)
新学期も始まりました。 それに伴い、担当授業や担当委員会などのページも更新しました。
授業関係のページで書きましたが、 新入生に配布する「新入生の学習マニュアル」という冊子の中に記事を書きました。 私が書いた記事は、編集の方で、勝手に、 前半と後半を分けて別々の場所に載ってました。 それは構わないのですが、後半の出だしは 『私の専門は数学(数理科学)です。 後半は数学に関係した話を書きたいと思います。』 と書いたのですが、それがそのまま載ってました。 つまり、2つの記事の1つ(不幸なことに順番も変わって後ろが最初に) の出だしが上の文章になっているのです。 勝手に編集するのであれば、少しは中身を見て、 「後半は」という単語だけでも削って欲しかったです。 訳の分からない文章を書いたと思われると悲しい。

「Journal of Combinatorial Designs」(2005年3月20日)
ワイリーから出版されている組合せデザインの専門誌で Journal of Combinatorial Designsというものがあります。 何本かの論文を出版して貰っている雑誌ですが、最近、一つ載せたときに、 Editor in chief から、 論文を載せた著者(の一人)に1年間のこの雑誌への電子アクセス権を与えること が出来るという案内を貰いました。 早速、アクセス権を使わせて貰いました。 残念ながら、このアクセスはフルサービスのものではなく、 本当に1年間に出版される号しかアクセス出来なかった (過去のものなどのアクセス権はなし)のですが、 それでも我々が投稿しないと雑誌の運営も出来ない訳ですから、 最近の商用誌の値段はかなり高くなっていますので、 商用誌はこれくらいのサービスをしても良いのではないかと思います。 Editor in chief の努力の賜だと思って感心してしまいました。
学期も終わり、入試等の諸行事もほとんど片付き、 来年度が始まるまでほんの少しですが、暇になって来ましたので、 ドンドン更新していきたいと思います。
最近、ちょっとだけ嬉しいことがありました。 詳しくは次回(以降)に書かせて貰います。

「授業改善アンケート」(2005年2月15日)
後期の授業改善アンケート(授業評価)の結果が届きました。 対象だった授業「微分積分学2」の評価は4.25でした(1〜5の5段階評価)。 前期の4.1に比べると少し良くなったことになりますが、 後期になるときに嫌だった学生は別の先生を選択したという解釈も出来ます。 前期の履修した110名前後の中で30名程が別の先生を選択し、 ほぼ同数が別の先生から移って来ました。
私語や遅刻にうるさかったので、授業中は非常に真面目に授業を聞く学生がほとんどでした。 アンケートにも真面目に出来る環境が良かったと書いた学生も何人も居ました。 教養の授業として求められているものが何かを考える材料にはなるのではないかと感じています。 一概に、厳しいから評価が悪くなるという訳ではなさそうなので、 今後も、教養の授業ですが、このスタイルで授業をやっていこうと思います。

「バッティングセンター」(2005年2月14日)
最近のマイブームは、バッティングセンターです。週末にときどき行ってます。 中央の的に当たると景品が貰えるのですが、 12月と今月に1回ずつ当たりました。 ストレス解消にもなるのでしばらく通い続けると思います。 ちなみに、小学生のときに、野球少年団に入ってましたが、 レギュラーにはなれなかったので、中学校に入ってバスケットを始めました。

「工学部の授業が終わりました」(2005年2月10日)
昨日で工学部のBコースの授業が終わりました。 毎週水曜日の9・10校時に、 米沢キャンパスの工学部の教養科目の授業を担当していました。 米沢まで出かけるのが意外と楽しかったりしましたが、 水曜日の午後はそれだけで潰れてしまうので、やはり重荷でもありました。 昨日で、その仕事から、開放されました。ちょっと嬉しいです。 今まで米沢に行く機会がなく、米沢の町のことなど良く分かったので、 良かったと思います。

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