数学を使おう!フォーラムで楽しくお話してみませんか?

ワークショップ情報

第13回ワークショップ

【投稿日】2010.8.3

概要

多くの方にご参加いただき、活発な議論が行われ、大変有意義なワークショップになりました。ありがとうございました。

日時: 2010年8月2日㈪ 13:20−18:00
場所: 青葉山キャンパス学際科学国際高等研究センター大セミナー室
概要: 2010年8月2日㈪に青葉山キャンパス・学際科学国際高等研究センター大セミナー室において開催いたしました。今回は、数学、工学、生物学の連携を目指し、今回はその第一回としてバイオミメティクスと自己組織化について考える内容となりました。

プログラム内容

13:20−14:00

下村 政嗣 氏(東北大学多元物質科学研究所)

講演題目

バイオミメティクス研究の新潮流と自己組織化

概略

生物の持つ多様な構造と機能を模倣した新しい材料・デバイスの研究開発が、今世紀になって欧米を中心に新しい展開をもたらしている。バイオミメティクス(生物模倣)は、新規なマテリアル・デバイスのデザインのみならず、生産技術の革新をも要求するものであり、自己組織化はその中心的な課題である。自己組織化プロセスによって作製した規則的なナノ・マイクロ構造によるバイオミメティック材料について紹介する。


14:10−14:50

津田 一郎 氏(北海道大学電子科学研究所)

講演題目

コミュニケーション脳理解に対する数学的試み

概略

コミュニケーションに必要な脳活動の背後に潜む数学的構造を明らかにするためにはどのようなアプローチが可能かについて概説する。カオス的遍歴による脳波の引き込み・脱引き込み転移、ヘテロ結合力学系、ミルナーアトラクターに代表される中立安定性の意義などが議論の対象になる。


14:50−15:10

自由討論


15:10−15:50

吉田 亮 氏(東京大学大学院工学系研究科)

講演題目

自励振動ゲル:時空間機能をもつ自己組織化マテリアルとしての高分子ゲル

概略

種々の自己組織化材料に関する研究が盛んに行われている中で、時空間構造を有する新しい機能性ゲルの設計とその応用展開について紹介する。ゲルの中に散逸構造を作り出すシステムデザインによりユニークな機能を創出する新しい材料設計概念を述べる。


16:00−16:40

上野 智永 氏(東京大学大学院工学系研究科)

講演題目

ゲルを媒体とした反応拡散系におけるパターン形成

概略

線形化学反応をゲル媒体中で生起させると自発的に時空間パターンが形成する。 このような非線形化学反応の一つであるFIS反応を用いて、媒体であるゲルを制御することで得られる定在パターンや動的なパターンについて紹介する。

ページの先頭へ