数学を使おう!フォーラムで楽しくお話してみませんか?

ワークショップ情報

第18回ワークショップ

【投稿日】2011.5.17

概要

日時: 2011年5月12日㈭ 14:50−17:00
場所: 青葉山キャンパス 情報科学研究科棟 2階中講義室
概要: 情報科学研究科に新たな組織「数学連携推進室」ができました.AMFは,推進室のメンバーと共に,より活発な活動を展開していきます.今回は,今後の発展が期待される推進室メンバーの研究紹介の第一弾です.

プログラム内容

14:40

開場


14:50−15:40

大舘 陽太 氏(情報科学研究科・数学連携推進室

講演題目

Designing low-congestion sparse networks

概略

災害発生時などに道路交通網が寸断されてしまった際, とりあえず一部の主要道路を修理することで,交通網を復旧する必要がある. これは,あるネットワークから疎なサブネットワークを選ぶ事に対応する. サブネットワークの評価としては,元ネットワークとサブネットワークでの「距離の比」が良く研究されていた. しかし,疎なネットワークでは普段より流量が増えてしまうため, 選ばれたサブネットワークが実際に「使えるか」が確かではない. この問題を解決するために,サブネットワークを「混雑度」で評価し, 低い混雑度を持つ疎なサブネットワーク(特に全域木)を選ぶ問題を研究する.


15:50−16:00

自由討論


16:00−16:50

三浦 佳二 氏(情報科学研究科・数学連携推進室)

講演題目

イベント発生時刻の不規則性

概略

地震や神経発火などのイベント発生時刻のデータの特徴づけには,発生頻度の他に,不規則性の指標を用いることもできる.しかしながら,多くのデータにおいては,イベント発生頻度は非定常であるため,不規則性を適切に特徴付けることは困難であった.本講演では,ガンマ過程の発生頻度パラメタがどのように時間変動しても,不規則性パラメタを正しく推定する最適な方法が,情報幾何学を用いれば求められることを示す.応用例として,脳信号の解読や,地震予知への適用可能性を議論する.

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