【投稿日】2011.6.8
日時: | 2011年6月8日㈬ 15:00−17:00 |
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場所: | 青葉山キャンパス 情報科学研究科棟 2階大講義室 |
概要: | 新しいメンバー紹介の第二段です.推進室メンバーと新たなAMFメンバーの研究紹介です. |
14:50
開場
15:00−15:50
長谷川 雄央 氏(情報科学研究科・数学連携推進室)
伝播する攻撃に対するネットワークの頑健性
WWWやInternet といった複雑なネットワークにおいて、故障や攻撃に対する頑健性は重要なトピックの一つである。 次数分布がべき則を示すscale-free networkは各頂点がランダムに攻撃をうける"ランダム攻撃" に対し非常に頑健である一方、 次数の高い頂点から順に攻撃を受ける"選択的攻撃"に対しては脆弱であることが知られている。 しかし、ネットワークに対する脅威は各頂点をランダムに、あるいは選択的に攻撃するものだけで はない。コンピュータ・ウイルスはしばしばリンクを通じてネットワーク上を伝播する。 この種の攻撃に関する頑健性はほとんど議論されていない。 セミナーではリンクを通じて伝播する攻撃としてSIRモデルを考え、 感染の拡がる条件と攻撃に対するネットワークの頑健性を議論する。 特に、防衛戦略~random/preferentialに選んだ頂点にperfect/leaky vaccineを投与する~を考え、 防衛戦略が伝搬する攻撃の振舞いやネットワークの頑健性に与える効果を検証する。
*プレプリントが公開されています:
″Robustness of networks against propagating attacks under vaccination strategies″ Takehisa Hasegawa and Naoki Masuda http://arxiv.org/abs/1102.4878
15:50−16:10
自由討論
16:10−17:00
前田 昌也 氏(理学研究科・数学専攻)
増大する非局所型非線形項をもつシュレディンガー方程式について
非局所型非線形項をもつシュレディンガー方程式は低次元のシュレディンガーポアソン方程式 などとして登場する. ここでは解の公式をもつ特別な例を考え, 解の時間大域挙動を観察する.