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ワークショップ情報

第21回ワークショップ

【投稿日】2011.8.11

概要

日時: 2011年8月11日㈭ 15:00−17:00
場所: 青葉山キャンパス 情報科学研究科棟 2階中講義室

プログラム内容

14:50

開場


15:00−15:50

小山内実 先生 (東北大学大学院医学系研究科)

講演題目

大脳基底核線条体における自発カルシウムリズムの特徴とその機能のシミュレーションによる考察

内容

これまでの神経回路に関する研究のほとんどが、活動電位依存的な神経活動に焦点を絞り行われている。 しかし、記憶や学習あるいは神経疾患の過程では、神経回路の状態が活動電位よりはるかに遅い時間スケールで変化していることを鑑みると、遅い状態変化をコードしているシグナルが必要である。 ニューロンあるいはグリア細胞では、代謝型受容体などの活性化に伴い、細胞内カルシウムストアからのカルシウム放出が起こる。このカルシウム放出によるカルシウム濃度上昇は、 どのような機能を持っているかは議論の多いところであるが、カルシウムが細胞内の種々のタンパク質の活性を調節していることを考えると、細胞の状態を規定している因子であることが考えられる。 我々は大脳基底核線条体で、遅い状態変化に関与していると考えられる、非常にゆっくりとした時間経過で細胞内カルシウムが変動する「自発カルシウムリズム」を発見した。 本講演では、カルシウムイメージング法の基礎を説明した上で、線条体における自発カルシウムリズムの特徴、およびその機能のコンピュータシミュレーションによる解析結果について紹介する。


15:50−16:10

自由討論


16:10−17:00

町田好男 先生 (東北大学大学院医学系研究科)

講演題目

MRIの画像形成:原理/発展および画質

内容

磁気共鳴診断装置(MRI)は、撮影対象の空間周波数領域(k空間)上で信号を取得するモダリティで、いわばフーリエ変換装置そのものであるといえる。 実空間でデータを取得するX線CT等とは異なる特徴を持っている。 講演では、こうしたMRIの画像形成の原理および現在までの発展について、自身の検討結果も交えながら紹介する。 また、講師は長年医用機器メーカにおいて開発業務に携わってきた経歴であり、医用画像としての画質の問題にかかわってきた。 それについても一部触れたい。

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