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ワークショップ情報

第33回ワークショップ

【投稿日】2013.4.24

概要

日時: 2013年4月24日㈬ 15:00−17:00
場所: 青葉山キャンパス 学際科学フロンティア研究所 大セミナー室
世話人: 尾畑伸明

プログラム内容

15:00−15:50

松江要氏 (東北大学 大学院 理学研究科 数学専攻)

講演題目

精度保証付き数値計算と力学系 -- Saddle-saddle connectionを例に --

内容

数学的な厳密性を保証する数値計算法としての「精度保証付き数値計算」を力学系の問題、特にパラメータ摂動に対して不安定なsaddle-saddle connectionの存在検証に応用する話題を紹介する。特に既存の純粋数学との着眼点の違い、背後にある数学的考え方との対応に焦点を当てる。時間が許せば精度保証付き数値計算と力学系の併用による応用可能性の私見を述べたい。 なお講演中に出てくる概念等は補足を入れるので、予備知識は(線形代数と常微分方程式の基礎程度で)特に仮定しない。


16:10−17:00

飯田渓太氏 (東北大学 医学系研究科 障害科学専攻)

講演題目

界面活性粒子を用いた自発運動の研究:粒子形状と運動の関係について

内容

自発運動と呼ばれる現象の数理解析に興味を持っています。自発運動とは、生き物や物質が環境中を外力に頼らず走るような現象のことで、バクテリアの鞭毛運動、ヤヌス粒子の運動、或いは垂直振動場に於ける流体の孤立波なども含まれるかも知れません。本講演では水と界面活性粒子を用いた簡単な自発運動系を紹介し、標題に掲げた問題提起を行ないます。粒子の形状と自発運動の間にある数学的関係について、数理モデルと分岐理論を用いて調べることで、例えば楕円形状の界面活性粒子(または液滴)がどの方向へ動きやすいかを知ることが出来ます。最後に、実験と理論の結果を比較し、我々の理論的アプローチの妥当性について議論したいと思います。

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