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ワークショップ情報

第38回ワークショップ

【投稿日】2013.12.05

概要

日時: 2013年12月4日㈬ 15:00−17:00
場所: 青葉山キャンパス 情報科学研究科棟 2階中講義室
世話人: 中澤嵩

プログラム内容

15:00−15:50

水藤寛 氏 (岡山大学大学院環境生命科学研究科 / JST CREST)

講演題目

胸部大動脈の形状と渦構造の関係及び病態への影響

内容

胸部大動脈の形状には個人差が大きく、それによってもたらされる血流の様相にも特徴がある。動脈硬化や大動脈瘤の形成に影響があるとされる壁面剪断応力の分布を指標とし、大動脈形状~渦構造~壁面剪断応力の関連について調べるために行った数値シミュレーションについて報告する。血管内の流れのように、曲がりや拍動を伴う場合には、流れの問題で通常用いられるReynolds数の他に、Dean数、Womersley数などが重要になる。流体力学的な視点からこれらのパラメータの違いによる渦構造の変化とそれによってもたらされる壁面応力の違いに着目し、大動脈瘤発生と増大の機序を理解するための方策について議論したい。


16:10−17:00

服部裕司 氏 (東北大学流体科学研究所)

講演題目

歪んだ渦と曲がった渦の不安定性

内容

飛行機の翼端などに形成される翼端渦は、誘導抵抗により翼性能を大きく作用すると同時に、後方乱気流となって後続機の離発着の安全性に影響を与える。翼端渦は一般に歪み変形している。 歪みにより発現するパラメタ共鳴型の不安定性として楕円型不安定性が知られている。また、渦輪のような曲がった渦には別のパラメタ共鳴不安定性として曲率不安定性が存在することが知られている。 本講演では、2種類の不安定性の理論について、両者を比較しながら紹介する。ノーマルモード安定性解析と短波長安定性解析の関係、さらに高いレイノルズ数で重要になると予想される局所擾乱の成長に関する我々の研究を紹介する。

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